2016年3月4日金曜日

アリマキの家族

 植物におびただしい数の虫がわいている。大きさは1ミリ未満から3ミリくらいで、色は白。

 祖母に虫がいると言っておいた。祖父はアリマキと教えてくれた。
 ありまき?
 後でインターネットで検索してみると、アブラムシのこと。アブラムシなら知っている。でもわたしが知っているアブラムシは緑色。

 樹液を吸い糖分を含んだ排泄物を出すため、蟻に守られる種があることからアリマキとのこと。薬物耐性が強く同一の殺虫成分では二度目は効かない場合があるらしい。

 そんなアリマキを見て感動したことが一つ。子供を一か所に集めてその周りを大きいアリマキが護衛している。草食動物が捕食者から身を守る行動と何ら変わらない方法で繁栄している。この虫達にも社会性があるのだ。

 すると祖母がやってきて、アリマキの巣となっている植物を採取、廃棄してしまった。そして残ったアリマキに殺虫薬品を散布する。

 数千の命が、社会が――、生きているだけで駆除の対象にされる虫。そう仕向けたのはわたしだ、と思ったとき罪悪感を感じずにはいられなかった。
 アリマキの駆除は想定できたし、想定できたからこそ祖母の大事にしている植物を守ろうと思って虫がいると言った。罪悪感を感じるから、自分では駆除できない、自分の心を最低限守りつつ、祖母の植物を守る行動だった。

 インターネットでアリマキを検索していると、生殖機能は一つの個体で完結して、自分と同じ個体を作り出すらしい。よかった、増えるんだと思いつつ増えたらまた祖母に言うんだろうなと思ってしまうのが不思議。 

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