2016年10月17日月曜日

害虫と雑草

 蝶が何度も、わたしの顔に止まろうとしました。放っておいたら、止まってくれそう。わたしは、丁度、携帯電話を手に持っていたので、シャッターチャンスなんて思っていました。しかし、蝶が突進してくる度に、強まる羽音で、反射的に避けてしまいました。
 わたしが手を差し出すと、止まってくれました。その後、蝶が飛び立って気付いたのですが、蝶のいた付近に、出来物ができていました。樹液でも吸おうとしたのか?シャンプーなどの香りが、花と似ていたのかもしれません。

 風呂にゴキブリがいました。シャワーの水飛沫を、2回ほど当てると、水溜まりの中でひっくり返って、上体を反らせて懸命に呼吸していました。こんなゴキブリは見たことがありませんでした。起き上がれないのかと思って、よく見ると、右後ろ足が貼り付いて、そこを軸にクルクルと左回転していました。
 懸命に生きようとしていたゴキブリを見て、こんな残酷なことはできないと思い、ブラシの先で救けて、外に出しました。

 わたしは、ゴキブリの被害を受けたことはありません。蝶は可愛い、ゴキブリは害虫というのは、先入観に過ぎないと思いました。

 わたしは、植木鉢の中に自生していた植物について、水やりをしたり観察したりして、1か月近く大事に育てていました。それは、植物の早い成長に気付きやすいことや、育てているうちに花が咲き始めていたことに、変化を見るという楽しみを見出せたからです。
 先日、その植物が消えて、用土に引っこ抜かれたような跡がありました。その植物を引っこ抜いたひとは、わたしの植物の植木鉢だと知っていながら手を出していました。わたしは、そんなに簡単に楽しみを奪った行為に対して、苛立ちを覚えました。

 害虫、雑草は、ひとそれぞれの見方によるもので、主観的な概念です。だから、害虫、雑草なんていう括りは存在しません。
 ゴキブリは、誰にとってもゴキブリです。同様に、ある植物は、誰にとってもある植物です。しかし、あるひとにとっての害虫、雑草は、誰にとっても害虫、雑草というわけではありません。

 わたしは、その植物を引っこ抜いたひとに言っておきました。「わたしの育てていた自生した植物も、そのひとが植えて育てている植物も、同じ植物である。雑草は、植物に対するひとそれぞれの見方だから、生来の雑草なんてものはない。」
 言うべきことは、言っておきました。新しく植物が自生したとき、そのひとは引っこ抜かないでいてくれるだろうか。

 既に苛立ちは収まっていたので、強い表現を使わないことに我慢は必要ありませんでした。植木鉢にある、引き残りの植物が成長してくれればいい。

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